東洋の一番人気
翡翠と言えば、世界的に名前が知れ渡り、品質、色、価格も最高級はビルマの翡翠ですが、日本では新潟翡翠(糸魚川翡翠)は昔からよく知られ、35年ほど前に2トンほど仕入れた糸魚川翡翠を当時のソ連に輸出したことを覚えています。銀行間でLCでの取引でしたが、ソ連側が支払いを半分しかしてくれなくて、結局、残金をキャビアの缶詰、500個くらいで話し合い決着、泣く泣く握手したことを思い出しています。その後社員で食べたり、お歳暮としてお客さんである甲府の工場にたくさんあげました。
当時はたくさん糸魚川ひすいがとれましたが、現在では非常に少なくなってしまったため、また自然保護のため、禁止されてる場所がおおく、ほとんど昔のような綺麗で価値のある石は出てないようです。
日本海に注ぐ姫川の奥の上流や河口付近でとれましたが、今ではビルマの翡翠のような綺麗な原石は幻のようになってしましました。
今回の翡翠は30年ほど前に高級な装飾品を作った残りの原石を甲府の工場から譲って頂いたものですが、元々は店長が35年まえ勤めていた会社で購入して頂いた翡翠の残りです。海外の翡翠専門業者に聞くと翡翠と言えば、ビルマ産が最高、糸魚川の翡翠と言っても知っている人は率直に言って、日本人くらいですね。(日本では有名な翡翠です)しかし現在では希少性に関しては、掘り尽くしてしまったので、一番少ないです。翡翠の本物は硬玉であることが条件ですが、中国やインドでとれるものは軟玉と言って、翡翠ではありません。中国では硬玉は産出されていません。(先進国での鑑別結果に基づいています)